utsuwa + trip

MAJORIKA



イタリアのフィレンツェで絵付けの職人として活躍する古川未央子さん。

夏の日本への帰省のお時間をいただいて、

多治見市意匠研究所の研究生のために、

イタリアの伝統的マジョリカの絵付けを教えていただきました。



こちらはマジョリカ専用の絵筆。

筆の真ん中が長くなっています。

たっぷり絵具を含みつつ、細かな線が引けるようになっているようです。



焼きあがった陶器の上に絵付けをする、いわゆる上絵付けと違い、

マジョリカは本焼きする前の釉薬の上に絵付けを施してゆきます。



こちらはマジョリカ専用の絵具。

イタリア語で雰囲気があります

色はパステル調のきれいな色合いです。



細かな穴のあいた竹の繊維でできた紙(日本では竹紙ちくしといいます)に

炭をはたいて、ベースラインを写します。



そこに絵具をのせてゆきます。

釉薬は粉っぽいので、きれいに描くには少々慣れが必要です。



なんとか色がのりました。

モチーフはドラゴン。ラファエロの絵の縁にあしらわれている模様だそうで、

マジョリカの陶器によく使われる模様だそうです。



こちらはマジョリカではなく、焼きあがった磁器の上に上絵付けをした古川さんの作品。

教会から依頼を受け、ローマ法王への献上品も手掛けています。

こちらの世界はあまり詳しくない僕でも、ここに込められた思いは伝わってきます。



普段絵付けをしているイタリアの生地は、

割と肉厚のものが多いとのこと。

美濃の薄手を作る作家とコラボしてみたら面白いかも、という事で試作。


磁器の透明感と、絵柄の神々しさとがマッチして素敵な作品になりました。


磁器の透かした時のやさしい光がまた好きになりました。



後日、窯から出てきた今回の作品。


初めてにしては上出来でしょうか。

結構雰囲気出ています。


美濃の若手作家の今後の良い刺激になればいいな。と思います。


古川先生ありがとうございました。



TOP PAGE