
ITO HIDEHITO Exhibition
2011.7.5(tue)~7.17(sun)
opening party 7.9(sat) 18:00~
工房の片隅に置かれていた貝殻のかけら。
並べられた作品の中で、”美しいとはこういう事です” と語りかけてくる。
少しでもそんなものに近づきたい。
磁器の表現を探し続ける中で、それは記憶と重なり、
磁器の表現をとびこえ、ひとつの存在としてそこにある。
伊藤秀人さんの新しい仕事。

ある日工房を訪ねると、隅のほうに貝殻が置かれていました。
それからしばらくして新しい作品が出始めたので、
一度見てほしいとの連絡。
これを見たときの感動は忘れられません。
新しいものを生み出すことの大変さも数々見てきましたが、
いいなと思えるものは、そんなものを飛び越えて
作家の手を借りて自分で出てきたような、そんな構えを
感じさせます。

木目にも見える模様。
陽の光を透かすと、いろいろな色がみえます。
鉄の成分の濃淡だけで現れるグラディエーション。
貝も鉄分だけであの模様を作っているのかな、と思わせます。

磁器にこだわり続けてきた伊藤さん。
磁器の作品の持ち味のシャープさ見た目の美しさ、
それだけでなく、そこからもう一歩。
磁器の持つやさしさ、柔らかさ、土の味わいなど
作品から感じ取ることができます。
牡蠣の貝殻の表面の岩のような力強いテクスチャーと
内側の光るような光沢のあるテクスチャー。
”その二つが当然のように一体となって成立していることに
驚きと凄さを感じる。”
そんな伊藤さんの言葉から、
今回またひとつ磁器への挑戦がはじまりました。

伊藤さんの作品展。
ぜひ一度ご覧ください。